ノルバスクとアムロジンの違い

ノルバスクは、血管拡張による降圧効果や頭痛などの副作用が少ない事から高血圧治療の第一選択薬であり、薬効の半減期が約35時間とゆっくりと長く効果を示す長時間作用型ジヒドロピリジン系のカルシウムチャネル拮抗薬に分類されている医薬品の一つです。
カルシウムチャンネル拮抗薬には、抹消血管拡張作用や血管選択性などの特徴を有するジヒドロピリジン系と正常血圧時の狭心症の第一選択薬とされるベンゾジアゼピン系、心臓への作用が強いフェニルアルキルア系などがあります。
アムロジンは、ノルバスクと同様にアムロジピンベシル酸塩を主成分とするカルシウムチャンネル拮抗薬に分類される医薬品であり、ノルバスクとアムロジンは作用機序や最高血中濃度到達時間などに差が無く、ノルバスクとアムロジンは製造販売会社が異なるだけの同一の医薬品として取り扱われいます。
高血圧の原因の一つである血管収縮は、血管平滑筋細胞内部で脱分極が引き起こされ、血管平滑筋細胞の細胞膜に存在する電位依存性カルシウムチャネルが開口する事で血管平滑筋細胞内部にカルシウムイオンが流入し、流入したカルシウムイオンとトロポニンと呼ばれる収縮調節蛋白と結合する事で引き起こされます。
カルシウムチャンネル拮抗薬は、細胞膜の電位依存性カルシウムチャネルに作用し、平滑筋細胞内へのカルシウムイオンの流入を阻害し、血管収縮を抑制して末梢血管抵抗を軽減して降圧作用を高める医薬品です。
カルシウムチャンネル拮抗薬の副作用としては、血管拡張による顔面紅潮や頭痛、下肢浮腫、過度の血圧降下による低血圧やめまい、房室ブロック、薬物性歯肉増殖症などの症状が発現します。
又、カルシウムチャンネル拮抗薬の服用に際しては、肝臓の代謝酵素CYP3A4の働きを阻害する柑橘系に含まれるフラノクマリン成分に気を付ける必要があります。

ノルバスクとノルバデックスの誤処方

高血圧症や狭心症の治療薬として用いられ持続性カルシウムチャンネル拮抗薬であるノルバスクと抗乳ガン剤として用いられているノルバデックスは、ノルバデックスをノルバスクの後発薬と勘違いして誤処方したり、名前が似ている事から誤発注や誤処方した事例が多く報告されています。
その為、医療機関では、処方監査や処方の疑義照会などの確認作業による誤処方の管理監督をしています。
ノルバスクは、心筋や冠動脈の収縮抑制作用、冠動脈や腎臓の血流促進作用、交感神経の鎮静作用が有る事から、高血圧症や心筋症、狭心症、心筋梗塞などの治療薬としても処方されています。
ノルバスクは、血管平滑筋細胞の細胞膜の電位依存性カルシウムチャネルに作用し、平滑筋細胞内部での脱分極によるカルシウムチャンネル開口を阻害し、血管平滑筋細胞内でのカルシウムイオンとトロポニンとの結合を抑制し、血管収縮を軽減して血圧を下げる高いとして高血圧治療の第一選択薬となっています。
乳ガンは、エストロゲンとエストロゲンレセプターと結合する事で乳ガン細胞の増殖が促進されると考えられており、抗エストロゲン剤とも呼ばれているノルバデックスはエストロゲンとエストロゲンレセプターとの結合を阻害する事で、乳ガン細胞の増殖スピードの抑制や増殖自体を止める効果があります。
ノルバデックスの副作用としては、血栓塞栓症、肝炎、高カルシウム血症、子宮筋腫 、子宮内膜症などの重篤な症状が発現するケースがあります。
又、ノルバデックスの抗エストロゲン作用は、脳に体内のエストロゲン量が不足していると勘違いさせる為に、エストロゲンの分泌量が増加し卵胞が成長し、排卵を誘発する副作用もあります。